病気ではないけどいつも調子が悪い。
疲れがとれなくてイライラしてしまう…。
疲れているのに眠れない。
40代になって、なんとなく調子が悪いと感じることはありませんか？
その不調、ホルモンバランスの変化が関係しているかもしれません。
40代は女性ホルモンをはじめ、体内のホルモン分泌が大きく変わる時期。
その影響で、体や心にいろんな不調が現れやすくなります。
私は以前、
「食べてないのに太る」
「ジョギングしても痩せない」
「今日もだるい、頭が痛い」
といった、若い頃には感じなかった不調に悩まされていました。
「もう40歳だし、こういうのは誰にでも来るよね…」
と半分諦めてもいました。
でも毎日がしんどすぎて、このままじゃ無理だと思い
原因を調べて、少しずつ対策を実践してみました。
その結果、辛かった体調不良がほとんどなくなりました！
今はダイエットを目的に習慣を続けています。
同じように困っている方が少しでもラクになればと思い、
これまでに調べて実践してきたことをブログにまとめていきます。
この記事では、
- ホルモンとはどういうものなのか
- ホルモンバランスが乱れるのはなぜか
- ホルモンバランスが乱れるとどうなるのか
をわかりやすく解説していきます。
「どうしてこんなにつらいの？」という原因がわかると、気持ちがラクになるかもしれません。
まずは40代の体の中で何が起きているのかを一緒に見ていきましょう。
ホルモンは指示を伝えるメッセンジャー
ホルモンってよく聞くけど、どんなものなの？
ホルモンとは、体の中の「内分泌腺」という場所で作られ、
血液にのって全身をめぐる“メッセンジャー”のような存在です。
脳や内分泌腺から出たメッセージを臓器や細胞に
「こう動いてね！」と伝えています。
体の中には100種類以上のホルモンがあり、
体温・血圧・血糖値・気分などを
ちょうどよい範囲に保つ役割をしています。
40代以降の女性の、美容と健康に大きく影響するホルモンは次の5つです。
- エストロゲン（女性ホルモン）
- プロゲステロン（女性ホルモン）
- コルチゾール（ストレスホルモン）
- インスリン（血糖値をコントロール）
- メラトニン（睡眠ホルモン）
ホルモンは何をしているの？
ホルモンってどんなことをしているの？そんなに大事なの？
ホルモンが何をしているのか、先ほどのホルモンをピックアップして見てみましょう。
このように、ホルモンはそれぞれ決まった役割を持ち、
体のリズムや心の安定を保っています。
ホルモンのおかげで、体の中のバランスは保たれ、
毎日を快適に過ごすことができているんです。
ホルモンバランスが乱れるのはなぜ？
ホルモンバランスという言葉を聞いたことはありませんか？
40代になるとこのホルモンバランスが乱れ始め、
体や心にも変化が出やすくなります。
ホルモンバランスとは？
「ホルモンバランス」ってなに？
ホルモンは
「いつ分泌するか」
「どのくらい分泌するか」
が細かくコントロールされています。
日々変わる体の状態によって、
ちょうどいいタイミングで
ちょうどいい量のホルモンが分泌されて、
体の状態を最適に保つための仕組みができている。
これをホルモンバランスが保たれているといいます。
ホルモンがコントロールされて体中に働きかけるため
私たちは毎日を快適に過ごすことができています。
ホルモンのコントロールがうまくいかなくなる状態を
「ホルモンバランスが乱れる」と言います。
40代になると、ホルモンバランスが少しずつ変化し、乱れやすくなっていきます。
そのため、個人差はありますが、体や心の不調があらわれやすくなる時期でもあります。
ホルモンバランスが乱れる主な原因
どうして40代になると、ホルモンバランスが乱れるの？
- 卵巣機能の低下によるエストロゲンの減少
- ストレス
- 生活習慣の乱れ
卵巣機能の低下によるエストロゲンの減少
エストロゲンは女性ホルモンのひとつで、
お肌の潤いやハリを保ったり、
骨を丈夫にしたり、髪のハリやコシを維持したり
女性にとって美容と健康の強い味方です。
エストロゲンは卵巣から分泌されます。
40代になると、卵巣の働きが少しずつ低下し
エストロゲンの分泌が減ってきます。
エストロゲンの減少は、ホルモンバランスが乱れる１番の原因であり、
40代の女性にとって、美容と健康の不調の中心にあります。
ストレス
仕事では責任が増えたし、家族の健康も気になるし
ストレスはかなり感じています…。
仕事や家庭のことなどで
40代はさまざまなストレスにさらされやすい時期です。
厚生労働省の調査（※1）では、働く40代女性で
「強い不安や悩み・ストレスを感じている」と答えた人が
なんと約88％にも！
ストレスを感じると、脳にある視床下部という司令塔が働き、
体の中でホルモンを出すように指示します。
しかし強いストレスが長く続くと
視床下部はうまく指示をだせなくなり、
ホルモンが
- ・本来のタイミングで出なかった
- ・必要以上に分泌されてしまう
- ・逆に、減りすぎてしまう
といったトラブルが起き、ホルモンバランスが乱れやすくなります。
さらにストレスは、ホルモンと同じく体調を整える
自律神経という大切なところにも大きな影響を与えます。
自律神経が乱れると、さらにホルモンバランスが崩れやすくなり、心や体の不調につながりやすくなります。
生活習慣の乱れ
- 食事の偏り→ビタミンやミネラル・野菜が不足しがち
- 運動不足→運動習慣がある人はわずか約18％
- 睡眠不足→半数以上が1日6時間未満の睡眠不足
こちらは厚生労働省の調査（※1）による40代女性のデータです。
仕事や家族のことを優先していると、どうしても自分の生活習慣リズムは後回しになりますよね。
実は、この生活習慣の乱れもホルモンバランスに大きく影響します。
- 栄養不足
ホルモンを作る材料が足りなくなり、エストロゲンの分泌量が低下する - 糖質や資質に偏った食事
インスリンの乱れにつながる - 運動不足
ホルモンの働きが鈍りやすい - 睡眠不足
成長ホルモンやメラトニンの分泌リズムを乱す
毎日の習慣が、気づかないうちにホルモンバランスを乱してしまいます。
(※1)厚生労働省「国民健康・栄養調査結果の概要 令和5年」「令和5年 労働安全衛生調査（実態調査）」（2024年発表）より
エストロゲンの低下がホルモンバランスに影響する
40代女性のホルモンバランスの乱れ。
その中心にいるのは
美容と健康の味方「エストロゲン」です。
女性らしさを保つために、
いろんな組織や細胞に働きかけるエストロゲン。
そのエストロゲンが減ることがきっかけで、
ホルモンバランスに大きな変化が起きるのです。
卵巣の働きが弱くなって、エストロゲンが減るのは
年齢による自然な変化。
つまりホルモンバランスの乱れは、
どんな人にも自然と訪れるものなんです。
ホルモンバランスが乱れるとどうなる？
ホルモンの乱れによる症状は、更年期に入る前の40代前半から少しずつ現れます。
人によってどんな不調を感じるかはさまざまです。
皆さんはこんな症状、あてはまりませんか？
- 生理のリズムが変わる
- 疲れやすい・倦怠感
- 体の痛み・こり
- 眠れない・眠りが浅い
- 心の不調
- 美容面の変化
これホルモンに関係するの！？っていうのもある！
くわしく見ていきましょう。
生理のリズムが変わる
卵巣機能低下の最初のサインで、気付きやすい症状です。
生理の周期が短くなったり長くなったり、
経血の量が増減するなどの変化が目立ちます。
これも女性ホルモンのバランスが乱れているサインのひとつです。
私は生理周期が乱れ始めています…悲しい
疲れやすい・倦怠感
エストロゲンは自律神経とも深く関係しているため、
エストロゲンが減ると自律神経にまで影響していきます。
自律神経が乱れると体にエネルギーがうまく巡らなくなる状態に。
日ごろ「疲れがとれないな～」「だるい…」
と感じることはありませんか？
その症状もホルモンバランスが乱れているからかもしれません。
体の痛み・こり
この症状もホルモンと関係するの？
実は更年期世代にはとても多い症状です。
ただ、日常の運動・疲労・姿勢、けがや他の病気でも
同じような痛みが出ることも多く、区別がつきにくいのが悩みどころ。
症状が続いたり強くなったら、念のため専門家へ相談しましょう。
体が痛いと、動きたくなくなって、運動不足になって…悪循環ですね
眠りが浅い・眠れない
40代になると、
「なかなか寝つけない」
「何度も目が覚める」
といった睡眠の変化を感じる方が増えてきます。
なかなか睡眠時間が取れないのに、布団に入ってもすぐに眠れないし、
疲れが取れないのよね…。
女性ホルモンは、脳や自律神経と密接につながり
睡眠リズムや深く眠る力にも関わっています。
女性ホルモンが減り、自律神経のリズムが乱れると
「たくさん寝たはずなのに疲れがとれない」
「夜中に目が覚める」
などの睡眠の質の悩みが増えてきます。
よく眠れないと、体の回復が追いつかず
疲れがどんどん溜まりやすくなる のです。
睡眠不足は、心の元気にも強く影響し
イライラや不安、集中力の低下など
いろんな不調を引き起こす原因にもなります。
心の不調
理由がはっきりしないのに、なんとなく気分が落ち込む日が増えたり、
ちょっとしたことでイライラしてしまうことがあります。
不安な気持ちが強くなったり、
自分でも感情をコントロールしづらいと感じることも少なくありません。
私なんか、しょっちゅうイライラしてる…。
気分の低下やイライラは、性格や気持ちの問題と思われがちですが
ホルモンの変化が原因の場合も多いです。
女性ホルモンは脳や体に働きかけて、気分を安定させてくれます。
ホルモンバランスが崩れエストロゲンが減ると、
脳の中の幸せホルモン（セロトニン）などの働きも弱くなり、
気持ちが不安定になりやすくなるのです。
40代で気分の落ち込みやイライラを感じるのは
「体が自然に変化しているサイン」で、
誰にでも起こることと考えて大丈夫です。
美容面の変化
エストロゲンは“肌や髪のうるおい・ツヤ・ハリ”を守る働きがあります。
エストロゲンが減ると、どんなにケアしても乾燥やツヤ不足を感じやすくなったり、
髪のボリュームや爪の丈夫さにまで影響します。
女性にとって悲しいことばかり…。
また、脂肪が燃焼しにくくなり、体重が増えたり
お腹まわりが気になりやすいのも特徴です。
40代の心身の不調はホルモンに原因があるかも
この記事では
- ホルモンとは、体中に大切な指示を伝えるメッセンジャー
- ホルモンバランスが保たれることで、私たちは快適に過ごせる
- 40代になるとホルモンバランスが乱れ始め、いろんな不調が出てくる
という内容をお伝えしました！
- 卵巣機能の低下によるエストロゲンの減少
- ストレス
- 生活習慣の乱れ
- 生理のリズムが変わる
- 疲れやすい・倦怠感
- 体の痛み・こり
- 眠りが浅い・眠れない
- 心の不調
- 美容面の変化
40代で気分がすぐれなかったり、体調が悪いと
「年齢のせいかな…」とあきらめてしまったり、
「このままずっと調子が悪いのかな」と
不安になることもありますよね。
でも体の中で何が起きているのか理由がわかると、
モヤモヤも少し落ち着きますよね。
原因はわかったけど、じゃあどうしたらいいの？
次回は、
ホルモンバランスが乱れることで起こる不調は改善できるのか？
を詳しく解説します。
どんな方法があるのか
どうしたらラクになるのか
今からできる対策までわかりやすくご紹介します。
ぜひ続けてご覧ください。
なお、慢性的な体調不良や不安な症状が続く場合は、
ホルモンバランス以外の原因や病気が隠れていることもあります。
無理せず、医師や専門家へ相談することもご検討ください。
